能古島の片想い
陽水 井上
つきせぬ波のざわめく声に
今夜は眠れそうにない
浜辺に降りて裸足になれば
とどかぬ波のもどかしさ
僕の声が君にとどいたら
ステキなのに
つめたい風は季節を僕に
耳うちすると逃げてゆく
時折り砂はサラサラ泣いて
思わず僕ももらい泣き
僕の胸は君でいっぱいで
こわれそうだ
遠くに見える灯は
南へ行く船の幸せかな
悲しいだけの今夜の気持
なにかをすればまぎれると
星屑なんか数えてみても
涙でそれも続かない
君が僕の中に居るかぎり
波の声で僕は眠れない 本当なんだ