君とフィルムカメラ
Sayaka Yamamoto
お昼の13時約束してた 古着屋巡り
慣れない道に迷ったけれど
目に入って思わずスキップ
フィルムカメラ構えて立つあなたに
幼気な表情で見つめられる猫になりたい
あぁ あなたの覗き込む世界に
私の気持ちごと写して
なんて呟き 横顔見ながら
静かに瞬きのシャッターを切る
回り尽くした古着屋を出て カフェに入った
迷った挙句 私と同じ
メニュー頼むなんて可愛いな
色褪せた過去の写真見せてくれた
やさしくてあたたかい あなたそのものみたいだね
あぁ あなたの残す日常に
私が写ってはいなくても
横に立ってる事実が嬉しい
いつかそのフォーカスが私に合えばいいな
あぁ あなたの覗き込む世界に
私の気持ちごと写して
なんて呟き 横顔見ながら
静かに瞬きのシャッターを切る