君が扇いでくれた
夏になるといつも想う
甘酸っぱいあの頃
どこからか吹いて来るんだ
懐かしいそよ風
誰も (誰も)
知らない (知らない)
エピソード
ときは (ときは)
過ぎて (過ぎて)
色褪せた写真
今もキュンとするよ
ふいに君が扇いでくれたね
クリアファイルや下敷きで
授業中にさりげなくそっと
小さな告白に
ドキドキした
二人の秘密
今の僕は大人だから
あやふやなその記憶
照れ臭い甘い出来事
半袖の制服
なぜか (なぜか)
そんな (そんな)
場面だけ
僕が (僕が)
ずっと (ずっと)
覚えてるなんて
少し意外だった
君の風に気づかなかったよ
時折 僕に吹いて来た
並んでいた隣から届く
やさしさのその意味に
遅すぎたんだ
異性の意識
瞼 そっと閉じるその度に
右の方から風が来る
そんな錯覚感じるくらいに
あの日が恋しくて
ふいに君が扇いでくれたね
クリアファイルや下敷きで
授業中にさりげなくそっと
小さな告白に
ドキドキした
二人の秘密