あの角をまがれば
和正 小田
あの角をまがれば
どこか別の世界へ
いけそうな気がする
古い橋を渡って
白い壁の続く道を
歩いてゆけば
何かもっといいことがあるような
この道を通りながら
いつもそう思うのに
何故かまがれない
あの角をまがれば
いつも誰か自分を
待っているような
そんな気がするから
今の道をすべて投げ出し
今日こそゆこう
朝の草をふみわけいってみたい
この道を通りながら
いつもそう思うのに
何故かまがれない
でもこのままもう少し
いつものような足どりで
この道をゆけば
この道を通りながら
いつもそう思うのに
何故かまがれない