花火
hamada shougo
娘はもう二十歳 恋人もいる年頃
下の子はサッカー好きの男の子で
次の春には高校
あの日 すぐに帰るつもりで
車を車庫から出して
アクセル踏み込んだ
すぐに帰るつもりで家を出て
もう5度目の夏の夜空に花火
暮らしには困らぬように
稼ぎはすべて送った
今でも部屋には幼いままの
子供達の写真
何故か すぐに帰るつもりで
車を車庫から出して
アクセル踏み込んだ
すぐに帰るつもりで家を出て
もう5度目の夏の夜空に花火
これがオレの物語
君の心 失っても 隠せない
二人 河のほとりを歩く
人波に押されて
はぐれないように
強く指と指からませて
見上げれば 涙で滲んだ
夏の夜空に花火
夏の夜空に花火