雨に願いを
Yumi Matsutoya
窓に寄せた泣き顔 光る雨粒
降りてくる たくさんの なにかいいこと
となりに来て すわって ほら手をふれば
ゆっくりと回りだす メリーゴーラウンド
意味のない出来事 ひとつもないのに
忘れてゆくのが こわいときには
どうかわたしを ただ抱きしめて
じっとそのまま ただ抱きしめて
あざやかだね ひまわり うなづく 滴
いつの日か よみがえる 夏のシーン
心を促す 見えない時計は
止められないこと わかっていても
どうかわたしを ただ抱きしめて
じっとそのまま 雨音きいて
どうかわたしを ただ抱きしめて
じっとそのまま 雨音きいて
いつもわたしが そばにいること
たしかめられるように ただ抱きしめて