流星の夜
Yumi Matsutoya
あなたが見たいといっていた
星の降る夜が
音も無しに前触れもなしに
はじまろうとしている
キラキラ光る 真冬の空に
目をこらせば あなたがふっとあらわれて すっと遠去かる
孤独な夜のかけら抱いて
あなたを思えば
願いはほかに うかばないの
もう一度会わせて
愛を下さい 消えぬ愛を
そして眠らせて
今度起きたときには きっと
あなたはそばにいて
ゆらゆらゆれる 記憶の海に
身を浸せば あなたがふっとほほえんで そっと肩を抱く
時は誰にでも 同じに流れて
人はそれぞれの 魂あずける
愛を下さい 消えない愛を