ジュビリー
Shigeru Kishida
そう 行かなくちゃ
このバスに乗れば 間に合うはず
外はまだまだ灰色の空
くすんだ窓に指で描いた花びら
人はそれぞれのライフ
新しい場所を探して
でも君とは離ればなれ
陽が暮れて 見えなくなっても
手を振って 夜になっても
さっきから風が冷たい
雲のように 自由になれるはず
失ってしまったものは
いつの間にか 地図になって
新しい場所へ 誘ってゆく
Jubilee
歓びとは 誰かが去るかなしみを
胸に抱きながらあふれた
一粒の雫なんだろう
なんで僕は 戻らないんだろう
雨の日も風の日も