カーニバルの午後
新司 谷村
あれは遠い日の記憶
白い夏服の影よ
焼けたフラワーロードに
ひびくカーニバルの音
君の瞳に映ってた
青空を僕も見ていた
あの日から僕等は恋に落ちていた
あんな悲しい結末も知らないで
君が抱きつづける痛み
僕は知りながら愛した
壁が高かったあの頃
そして若かったふたり
君の瞳の奥にある
悲しみを僕も見ていた
あの日からこんなにも時は流れた
君はこの街で幸福にいるだろか
君しかみえなくて思い悩んだ日
はじめての日づけもこんな陽射しの
カーニバルの午後だった
あの日僕はここにいた
そして君もここにいた
それは甘い幻 永遠の