雨のち晴れ
海へ続く高速道路を
あの磨きあげたクルマ飛ばして
あのカーラジオが流している
メロディー新しい唄らしい
リアクションに困る冗句を
あのキミはきっと真面目に受けて
あのトンネル抜け橋を渡るあたり
青い空が広がるこうして
かなりキレイに描きあげたイメージ
ひとつひとつを枕元にたたんで
遠足の前のように
なかなか眠りつけない
嬉し懐かしいこの胸を揺りおこす風
朝のニュース天気予報を
あの時はちゃんと見ていたはずで
あの計画書に書かれてない事態
あぁ無情雨模様
とって置きの笑い話を
あの展望台クルマを停めて
あの防波堤のその向こうの岬
白い波が砕けるそうして
弾む話が弾み過ぎていつしか
人生なんて重い話題になって
ふたりの間の距離感
なかなか縮められない
痛し歯痒しのこの胸を
どうなの今日の運勢
これぞまさに人生
予想不可能な楽しみはこれからだ
雨上がりの駐車場
おもいっきり深呼吸
ふたり並んだアタマの上
輝ける虹吹き抜ける風