納屋の空
Kouji Tamaki
漂ってた風の中を
もうすぐそこまで来てた
いつもここで泣いていた
納屋の壁の絵の中で
夕暮れ 山が赤く揺れた
のろし雲が叫んでた
離れそうになる君と
離れそうになって僕は
会ったのに会えない 納屋の空
赤のセロファン洗ってる
帰り道残り雪で
落ちないよう消えないよう
僕が付けたサビ
にじんだビルと 欠けた屋根と
時をつなぐ星が降ってくれたら
今よりもっと遠くへ
忘れずに君を連れて
あのままずっと
あのまま歩いてたよ
あぜ道を渡って
見たことのない青い空へ
風に揺れて壊れそうな 納屋の空へ
きっと あふれる 愛と
幸せに いつまでも どこまでも