淡い花色
東子 古内
隣に座って そっと手に触れて
ずっと話してたいだけ
そんな単純な私の願いも
今日は叶わないけど
夜の方が長いのは
あなたを想う時間のため
すれ違う生活に
絆はこうして強くなるの
あえない時こそ
きれいでいよう、誰よりも
あなたの恋人でいることを誇りに
いちばん素敵な
ランジェリーを身にまとい
淡い花色に指先を染めてみる
二人のテーブル ひとつ空いた椅子
ため息がこぼれる
大切なものがひとつ
体の中に足りないように
お互いを求めれば
心はもっともっと近くなるの
あえない時こそ
きれいでいよう、誰よりも
あなたの恋人でいることを誇りに
いちばん素敵な
ランジェリーを身にまとい
淡い花色に指先を染めて
あえない時こそ