リョウメンシダ
細く吸っては細く吐く
木々と呼吸を口移し
落ち葉の布団で夢を見る
虫たちは卵かサナギの季節
皺ひとつない昼下がりの空
ふと思い浮かぶ顔もある 散歩道
全てに捧げるひとつの祈り
ひとつに捧げる全ての祈り
全てに繋げる一つの生命
ひとつに繋げる全ての生命
足元に揺れるシダの葉 姿 形
そんな面はゆい物思い
とめどない行き交いは
まるで街の血液のよう
遥かまでを見渡す高台
ベンチで呆けて私はまるで街の 何だろう?
そろそろ眠たげな陽の光
風邪をひく前にまた歩き出そう 散歩道
全てに捧げるひとつの意志
ひとつに捧げる全ての意志
全てに繋げるひとつの道
ひとつに繋げる全ての道
足元に揺れるシダの葉 姿 形
おもても裏もない物思い
全てに捧げるひとつの祈り
ひとつに捧げる全ての祈り
全てに繋げる一つの生命
ひとつに繋げる全ての生命
足元に揺れるシダの葉 姿 形
そんな面映い物思い
表も裏もない物思い