流れ星なんていらない
薄暗い街灯が ぽつり灯る公園
やけに低くなった気がしたジャングルジム
よじ登って 笑う君が見てたものは
ずっと遠く
すぐに朝が来て 君は旅に出る
僕ら語り合った夢の続きまで
本当は少し寂しいよだなんて
言えるわけがない
早く大人になりたかった
今は時間が止まればいいな
勝手なものさ こんな願い事は
叶わなくていいから
君の夢が叶いますように
願うよ そっと そっと そっと
流れ星なんていらないのさ
僕らが過ごした日々は輝いて
君の夜を照らすから
君が漕いでいた錆びついたブランコ
軋んで揺れていて まるで僕みたいだ
飛び降りた君が高く描いたアーチ
とてもきれいだ
変わらないものがなくてよかった
時間が戻らなくてよかった
君のようにきっと強くはないから
立ち止まってしまうから
君の旅が無事であるように
願うよ そっと そっと そっと
神様には祈らないのさ
僕らが過ごした日々は消えないで
君の背中を押すから
ああ 星のない夜空に
頼りない街灯が灯るように
大丈夫 君のそばに
いつだって 柔らかくて
暖かい光が ほら ほら
君の夢が叶いますように
願うよ そっと そっと そっと
流れ星なんていらないのさ
僕らが過ごした日々は輝いて
君の夜を照らすから
流れ星なんていらない