knot
さユり
おもちゃの両目 喉に詰め込んだ
五本指
汚れた酸素を
ぼくは吸って生きながらえてる
太陽の見えない青々とした空
君が吐いてった汚い言葉
絡まった糸を解こうとしてた
結び目はいつになっても
見つからない
酸性雨に打たれた悲劇は
喜劇になって
肌に触っても無意味だ
心は見えない
償ったつもりでいたのは
ぼくだけだった
あぁ、ごめんね
金輪際 好きも 嫌いも
言わないから 黙って。
赤い糸などどこにもなかった
思い出を美化し過ぎていたようだ
幻想に張り付いたぼくらは
おかしくなって
一度でも名前を呼べたら
変わってたのだろう?
おもちゃの両目 喉に詰め込んだ
五本指
汚れた酸素を
ぼくは吸って生きながらえてる
太陽の作った陰の中で怯えてる
蘇ってくるのは 美しい日々さ
繋がったつもりでいたのは
ぼくだけだった
あぁ、ごめんね
金輪際 闇も 光も
近づけないから 泣き止んで
黙って