夕凪を連れて
Makoto Furukawa, Kazuma Ito
薄汚れた自転車の錆
いつの間にか暦重ねて
見慣れていた街の日暮れが
セピア色に染まってく
刻んできた僕の時計は
止まる事なく進む
振り返れば寂しさの羽
積もる 積もる
いつまでも
過ぎて行った秋空に映る
夕凪を連れて
遠ざかった光は眩しく
僕を置いていく
僕を置いていく
誕生日のホールケーキが
懐かしさに古ぼけていく
新たに灯る蝋燭の意味
こんなにも大きくなった
くたびれたこの部屋に残った
埃被るアルバムが唄う
温かく響くその声を
決して消えないように抱きしめた
いつまでも
移ろいゆく季節に映した
夕凪を連れて
優しい日々は見送ってくれる
僕は歩いてく
優しい日々は見送ってくれる
今を歩いてく
僕は歩いてく