壁
Ichiro Yamaguchi
僕が覚悟を決めたのは 庭の花が咲く頃
君に話したらちょっぴり 淋しがってくれたね
今ひとつ心配な事 それは家の猫のこと
いつも僕が餌をあげていたから
冷たい風が吹く夜
いつも僕は塞ぎがちになる
冷たい雨が降る夜
いつも君がそばにいて 見ててくれた気がしたんだ
僕は壁さ 立ち向かう事すら出来ぬ壁さ
隣の家の窓から見える温かそうなシチュー
いつも僕が一人で食べる夕食の味は
孤独の味がした気がするんだ
僕は壁さ
僕は壁さ
僕が覚悟を決めたのは 庭の花が咲く頃