純潔パラドックス
Eriko Yoshiki, Nana Mizuki
朧夜に流れ落ちる 口遊ぶ声は
空谷をかごやかに ゆらら舞い踊る
手を伸ばせば消えゆく束の間の夢に
見えない愛を翳して 独り微笑むの
虚ろな月影をなぞる しなやかなその指先に
すべて解かれ委ねてしまう あぁ 燃ゆる秘め事
無弦の調べ 楽園に誘う
謌う程に美しく 絡み合う永却の記憶
思いの露は貴方を求めて
枯れることなく この暗海を染め上げ
輝き続けるでしょう
まだ残る闇の隙間に響く絹鳴り
喉を伝う色音にふわり酔いしれる
幾重にも刻まれた甘美なる幻に
小さな幸せ映して震えるの
冷やかな光湛える さ迷う星達をさらう
暁の眠りは深く あぁ 止められないの
天泣は彼方 未来を示して
祈るように降り注ぐ 静寂を彩っていく
滲む傷跡 貴方を探すの
汚れなき願いは 結葉のよう
寄りそう日を待ってる
いざよう浮雲放つ確かな金打に
揺さぶられ心はもう
忘られぬ花の雫は 濡れた溜息へと変わる
すべて包んで優しく溶かす あぁ もう戻れない
無弦の調べ 楽園に誘う
謌う程に美しく 絡み合う永却の記憶
思いの露は貴方を求めて
枯れることなく この暗海を染め上げ
輝き続けるでしょう