Memory Pocket ~メモポケ~
夜が長すぎたとき
そっと近づいてきた
影が妙に優しかった
忍び足でついて行く
その先には巨大な
まっくろな落とし穴
眠りにつく間際に宇宙を考えてた
広すぎて飲み込まれて
逆らう思考回路
かごの中もがいても
痛いだけ傷だらけ
怖くて苦しくて泣いてばっかり
それでも傍にいたのは
君と君の優しい心不安定なその距離
ずっと縮めたかった
走るようになってた
僕は知らぬ間に少し
気持ち良くなっていた
眠りにつく間際に自己分析をはかる
薄くて切り画みたい
また回路がはじける
何度でも繰り返す暗がりへ逆戻り
出たくてツメたてる
もしや僕は学習能力がない
一人悩む時そっと
細い手を差し伸べてくれた
君の前向きな嘘
それは傷もつかない
さみしくなることもない
あたたかな思いやり
夢を見ていたのかな
長く黒い影はどこにも
感じとる事はない
君にありがとうずっと
ここへ連れてきてくれて
もう孤独はともだち