TAXI
Shinjiroh Inoue
絡めた指を解く度
その温もりを握り返した
君に逢えると思う度
僕の心は彩られてく
他愛のない出来事も
ふたりでいれば思い出に出来るのに
君の声も その細い肩も
その瞳も 僕のものじゃない
どんなに 傍にいても
君の未来 壊さない限り
この想いを叶えることは出来ないよ
ひとときの夢 痛いほど好きなのに
夜が終わってく
逢えない時間を埋めるように
煌めく街の舗道を歩く
初めて手に触れた時
戯けた君の笑顔が蘇る
抱きしめたい 抱きしめていたい
だけど君は 僕のものじゃない
歪な心が今
抱きしめたい抱きしめちゃいけない
溢れるほど 溶けるほど
求めているのに
タクシー止めて 約束も交さずに
君は手を振る
君の声も その細い肩も
その瞳も 僕のものじゃない
どんなに 傍にいても
君の未来 壊さない限り
この想いを叶えることは出来ないよ
ひとときの夢 痛いほど好きなのに
夜が終わってく