ディープブルー
Motohiro Hata
悲しみの海に 君は沈んでゆく
暗い藍色の底に 見えない涙こぼす
その痛みを知って それでも すべてを救おうと
思えるほど蒼くもなくて 僕は僕で惑う
愛や夢なんて どこにもないって
冷たい海で 凍える君の
せめて 孤独に その悲しみに 寄り添えたなら
深い 深い 青に 僕も 染まるくらいに
両耳を塞いで この世界を遮ぎったって
内なる君の鼓動は 聴こえてくるだろう
愛されていた そのはじまりを
信じられたら 傷ついていても
歪む景色の 向こう側へと泳ぎ出せるから
止まない 君の音が 僕に広がる
愛や夢なんて 言葉じゃなくって
冷たい海で 凍える君の
いつか 孤独を その悲しみを分かち合えたら
光の浮かぶ水面に ともに還ろう