飛燕
Kenshi Yonezu
翼さえあればと 灰を前に嘆いていた
鳥のように飛んでいく あの雲に憧れて
慰めも追いつかない 一人きり空の果て
傷に傷を重ねて まだ誰かが泣いている
夜の底に 朝の淵にこそ響く歌があると
呼ぶ声が聞こえたら それが羽になる
ずっと 風が吹いていた あの頃から変わらぬまま
君のためならば何処へでも行こう 空を駆けて
美しさを追い求め 友さえも罵れば
這い回る修羅の道 代わりに何を得ただろう
猛り立つ声には 切なさが隠れている
誰がその背中を 撫でてやろうとしただろう
流離うまま 嵐の中 まだ胸に夢を灯し
渦を巻いて飛ぶ鳥の 姿を倣えばいい
ずっと 羽ばたいていた 未来へ向かう旅路の中
道の正しさは風に託して ただ進んでいけ
夢を見ていたんだ風に煽られて
導いておくれあの空の果てへ
夢を見ていたんだ風に煽られて
導いておくれあの空の果てへ
ずっと 風が吹いていた あの頃から変わらぬまま
君のためならば何処へでも行こう 空を駆けて
ずっと 羽ばたいていた 未来へ向かう 旅路の中
道の正しさは風に託して ただ進んでいけ