この指とまれ
Mafumafu
空を行く 風の吹くままに
道傍の枯葉でありたい
夜を行く
それは明日の終わりだと
目を閉じれば幼い日の楽の音に
咲いた紅蓮の花 陰る永久の夢
この指とまれ この指とまれ
愛に満たない手 遊ぶほうへ
その憂いごと 宿しましょうか
徒然 願う
後先を悩めぬ程度の
自由なら私はいらない
それで良かった
花の色も知らないまま
籠の蝶は 夢に見ぬ蜜の味
欠けた下弦の月 嵩む闇の間に
重ねるほどに 合わない吐息
いつかの君が すすり泣いた
空の心臓に 溢れる涙
徒然 願う
この指とまれ この指とまれ
愛に満たない手 遊ぶほうへ
その憂いごと 宿しましょうか
徒然 願う
悲しい夢を 塗り替えるように
君を食指へ誘う