蝶の羽飾り
胸の痛いうちはあなたの事を
想い返さない様いつもいつも
違う事を考えてる平凡な
日々はそんなあたしに
沢山の罠を仕掛ける
まだ空が綺麗過ぎて
涙が出る位
あたしはまだあなたの事を
好きで好きで好きで
海に浮かぶ蝶の羽両目じゃ
眩しい太陽が悲しい切ない
気付かず過ごした毎日に
積み重なった大きな存在
決まった時間にいつも鳴ってた
電話が今はもう鳴らない
あなたが解いた
胸の糸が逆に苦しいよ
可哀想と手をさしのべられたり
ひとり迷子だと思われない様に
足も心も動かして平凡な
日々の中でも
とびきりでありたいと願うの
目を背けてはいけないと
解ってるけど
あたしはあたしに嘘を付く
嫌い嫌い嫌い
ぐるぐるに巻いたマフラーの隙
間にまとわりついてくる海の風が
気付かず過ごした毎日を
今更だとあざ笑う
受け止めきれない今の自由
死んでしまったあたしの羽
あなたが解いた
胸の糸を波がさらってく
細かく刻まれた愛し方や
渡せずホコリをかぶった手紙も
あたしが作ったカケラ全部
大切にすればいい
次にあなたを想い出すのは
あたしのこの羽飾りが
もう一度自らちゃんと
生え変わった時