月見草
Yasushi Akimoto, Tsugutoshi Goto
通りすがりの道の上
俯くようなその蕾
どこのどなたを待つのやら
空を見上げて
やがて辺りは暮れなずみ
都の色が溶けてゆく
胸の思いは影法師
手を伸ばしてる
花鳥風月よ 移り行く自然
悠久の風は何処から
人目を忍んで逢瀬重ね
いつかは花咲く恋心
上弦の月に見守られ
一途な夢を見る女は月見草
恋しいお方の足音は
どれだけ待てば近くなる?
数多の星が煌いて 愛を誘う
今日より長い夏の夜
忘れ去られたこの場所に
忘れられない純情の白い花が咲く
美しき姿 気高くて
はかなすぎるのは宿命かな
静かに佇む思いの丈
このまま抱かれて散ってくより
朝まで咲いたら萎みましょう
一夜の人生よ 女は月見草
あきらめられない蜩が
ふいに 梢から鳴き出した
人目を忍んで逢瀬重ね
いつかは花咲く恋心
上弦の月に見守られ
一途な夢を見る女は月見草
静かに佇む思いの丈
このまま抱かれて散ってくより
朝まで咲いたら萎みましょう
一夜の人生よ 女は月見草
一夜の夢を見る女は月見草