連れてって 連れてって
粉雪が 二人の足跡を 消す前に
あなたを抱きしめた
連れてって 連れてって
信号の度に ワイパーの向こう
無理矢理
しかめ面で見ている 横顔がすき
まるで次々に
雪のヴェールくぐるように
夜はふたり乗せて ゆっくり運ぶ
シフトノブ握る あなたの左手
そっと触れてみる
粉雪が 二人を包むから もう一度
かたく手をつないだ
連れてって 連れてって
こんな日はあまり
すれ違う車もいなくて
ハイビームに時々 切り替える度
得意げな顔に見えるのは
あたしの気のせい?
でもそんなあなたが 愛しいのです
かっこつけてるなって
わかっちゃうとこ
気ぃ使うわりに 意固地なとこも
そのままでいいの
変わらないでいいの
あなたのままで
粉雪が ふたりの足跡を 消す前に
あなたを抱きしめた
怖くない あなたとなら何も
連れてって
何が待っていても
明日にはこの雪も凍って
月夜なら雪明りが照らす この道を
連れてって 連れてって
粉雪跳ね上げて 連れてって
この道がどこへ向かってても
連れてって
粉雪跳ね上げて 連れてって