夏が終わる ~夏の日のオマージュ~
Kazutoshi Sakurai
夏の終わりの少し冷えた空気が
人懐かしさを運んでくる
強い日差し 蝉の声 陽炎
花火 波の音 寝苦しい夜
ビーチハウスはもう取り壊され
ただの木材へと姿を変える
期待したことなど 何ひとつ起きなかったな
まだあきらめてないけど
夏が終わる ただそれだけのこと
なのに何かを失ったような気がした
普通の日々に引き戻されることが
たまらなく寂しく思えた
きれいごと並べて 理想を押し付けて
異見されると無愛想になってた
君にとって何よりも一番暑苦しかったものは
僕だったんじゃないかな
夏が終わる それと似たようなもの
分かったようなこと言って誤魔化した
孤独な僕と また向き合っていくことも
大事なステップと言い聞かせて
夏が終わる 大好きな夏が終わる
まるで命が萎んでくような気がした
普通の日々に引き戻されることが
たまらなく寂しく思えた
孤独な僕と また向き合っていくことが
泣きたいほど悲しく思えた
夏が終わる