海にて、心は裸になりたがる
Kazutoshi Sakurai
ぼんやりただぼんやりと
海へと向かい心は走る
昨日あった嫌なことを 洗い流してきたい
重箱の隅をつつく人
その揚げ足をとろうとしてる人
画面の表層に軽く触れて
似たような毒を吐く
沈みかけたオレンジ色の太陽を背にして
僕の影が砂浜で踊ってる
全部把握したつもりでいても
実は何も分かっていやしないよ
今 心は裸になりたがっているよ
消極的なあなたにも
上から目線のあなたにも
ほら 世界は確かに繋がっているよ
生臭い海の匂いは
ロマンチックとは程遠いけど
デスクにいるより 居心地が良くてハイになる
冷静に自分を客観的にみる回路を外して
君の影も今僕と踊ってる
対照的と思っていても
実はあちこちが似ているよ
今 心は裸になりたがっているよ
わがまま過ぎるあなたにも
自惚れが強いあなたにも
きっと世界はあなたに会いたがっているよ
嫌なやつだと考えていても
実はちょっぴり気になっているよ
今 心は裸になりたがっているよ
可愛げのないあなたにも
注目されたいあなたにも
きっと世界はあなたに会いたがっているよ
今 心は裸になりたがっているよ