空窓
あれからお前は どうしているか
見慣れぬ景色は もう慣れたか
俺は俺でさ あれほど聞き馴れなかった
はずの言葉が もう板についたよ
あの時の僕らは何も分からず 親父が言うまま 家を出たんだ
2日か3日ですぐ帰れるものと ばかり思ってた あの日から7年
ケンカしたまま別れた友や 家を出たきり帰らぬ兄や
言えないままの ありがとう ごめんが宙ぶらりんのまま今日まで来たよ
時が僕らを大きくするけど 時は僕らをあの場所から遠ざける
僕らの故郷は今でもさ 僕らを待っててくれてるだろうか
新しい友と新しい街で 新しいただいまを今は言ってるよ
寂しさ 嬉しさと ほんの少しの 後ろめたさと 一緒に生きてるよ
帰りたいかと聞かれても すぐ答えられない 僕がいるよ
帰りたいのは あの場所よりか あの人とあの時に 帰りたいだけ
さよならをちゃんと 言える別れは 幸せなのかも なんて思ったよ
僕はどうやら 強くなった 強さが何かは よく知らないけど
あの時 どうやら 涙は流し切った
時が僕らを 大きくするけど 時は僕らを あの場所から遠ざける
僕はどうやら 強くなった 弱さが何かは 知らないけど
心の蓋仕方を知っただけかも でもそうでもしないと やってこれなかった
だけど今日だけはこの蓋を 開けてあなたに 会いに行く