デッドエンド
Nakajin, Fukase
クタクタの足を何とか引きずって
現れたのは行き止まりだった
がむしゃらに走ってきた道を振り返る
引き返そう 僕が間違えた場所まで
逆向きに駆け巡っていく 僕がかつて見た景色
夜空に花びらが舞うような出逢いも
真昼の月みたいに 居場所を無くした時も
俯いて見落としてたものはこんな綺麗だった
目が眩む太陽に向かって
走り続けてきたつもりだった
強い光に包まれるように路頭に迷った
太陽との距離は近付かないまま
逆向きに駆け巡っていく 僕のかつての想い出
逆光で見えなかったものが照らし出されていく
千光年先の恋が 終わりを告げるように
目が眩んで見落としてたものはこんな綺麗だった
幾千の日を戻ってきた 僕が見落とした景色
やっぱり引き返そう あれは行き止まり
じゃなくてきっと
逆向きに駆け巡っていく 僕がかつて見た景色
夜空に花びらが舞うような出逢いも
真昼の月みたいに 居場所を無くした時も
僕の人生は何もかもが素晴らしかった
辿り着いた あの日僕が立ち止まった
壁に耳をあてて目を閉じてみた
やっぱり聴こえる これから出逢う想い出の音が
さてどうやってそっちに行こうか