孤独な群衆
瞳 高橋
嘘を見抜くように
雨が急に激しく落ちる
自分守るための傘壊すように
街を行き交う人はいつでも
どこか寂しい笑顔
着飾ってても孤独隠せずに生きてく
誰か聴いてどうか
届いてと願い叫び続けて
掠れてく声強く小さく
雨音が掻き消してゆく
笑いたくないのに
笑ってみせるたびにいつも
心の内側がまた錆びてしまう
信じられると言い切れる人
一体何人いるの?自分のことも
わからないけれどそれでも
空を探し誰も知らない
夢みてここにいること
人混みの中消える前に
本当は見つけて欲しい
誰か聴いてどうか
届いてと願い叫び続けて
掠れてく声強く小さく
雨音が掻き消してゆく