生活
Takanobu Yoshida
雨の音を部屋で聞きながら
ぼんやりとしている
洗濯もの 外に干せない日が続いている
溢れた悲しみは頬を伝い 流れ落ちる
なんて事もなく
いつかどこかであなたが泣いていても
私もうきっと気づけないわ
辻褄合わせ ガタガタ音を立てて
生活は続いて行く
鈍い光放って
誰にも言えない秘密だとか
優しい嘘だとか
そういうのを一つずつ浮かべて
川下まで見送ったあとで
思い出して寂しくなる
なんてことを
全て集めてズタズタに切り刻む
終えたならきっと優しくするから
頭の中の世界から抜け出して
目が眩み立ち止まる
鈍い痛みの中で
いつかどこかであなたが泣いていても
私もうきっと気づけないわ
辻褄合わせ ガタガタ音を立てて
生活は続いて行く
鈍い光放て
雨の終わりの匂いに気をとられて
水溜り踏んで濡れてしまった
頭の中の世界から抜け出して
濡れても歩き出せる
鈍い痛みの中で