猫にも愛を
Enon Kawatani
僕は君の帰りを待ちながら
飲みかけのコップを倒した
流れた虚像が悲しくて
いつもの引っ掻き癖をしまった
あっ君だ
僕は猫
気持ちを言葉に出来ないから愛される
僕の特権さ
でも今日は伝えたくて
鳴いてみたけど
ニャーって
響いただけだった
君と同じだったら
僕なんか愛されなかった
性格本当は悪いんだ
でもそんなとこも知って欲しかったな なんて
僕は猫
気持ちを言葉に出来ないから愛される
僕の特権さ
でも今日は伝えたくて
鳴いてみたけど
ニャーって
響いただけだった
野良にも愛を
僕らの標語
僕にも愛を
なんて言えないわな
僕は猫
気持ちを言葉に出来ないから許される
僕の特権さ
でも今日は伝えたくて
鳴いてみたけど
ニャーって
響いただけだった