稲妻
Takanobu Yoshida
いつか閃いた名案はもうどっか
遥か向こうにひらひら離れてった
ここのところはもう何も感じないのに
君がいればイライラしたりドキドキしたりさ
頭の中の光
卑屈な明日を照らしてよ
人混みにひとりぼっちでも
あたしあなたのこと見つけてみせるから
取り残されたふたり
いつか宇宙を旅しよう
呼吸ができなくなっても
あなたあたしのこと見つけてくれるでしょ
ねえ 日が暮れる頃迷い込んだ路地で
疲れたふたり 伸びてゆく影
悪魔が来るのを待っているのさ
悲しい気持ちが街中を満たしても
君のこと以外歌う意味なんてないや
いや
夕焼けて不意に振り返った君の
とぼけた顔や 掠れた声や
もう一度だけでも
稲妻みたいな光
ちゃんとこの眼に焼き付けよう
何にも見えなくなっても
あたしあなたのこと見つけてみせるから
取り残されたふたり
明日は映画を観に行こう
こないだ見つけた変な店
紹介するよ 多分好きだと思うんだ
夜が更けた頃迷い込んだ路地で
疲れたふたり 融けてゆく影
明日が来るのを待っているーのさ